考えごとをしていた光くんは、浴室に西川が入ってきたのに気づいていませんでした。
「いっしょにいいかい?」
突然シャワールームの扉が開かれ、西川に声をかけられた光くんは喉から心臓が飛び出そうになるほど驚きます。
「え、えっ、西川さん、どうして?」
「男同士だし、かまわないだろう」
「男同士って……」
確かにそのとおりなのですが、自分と西川の関係をその一言で済ましていいのだろうか、と光くんは混乱します。
(これからセックスするかもしれない……いや、多分するだろう相手と一緒にシャワーを浴びるってのは……いや、そういう関係だから一緒に浴びるのか……いったいどんな態度を取ったらいいんだろう)
「それじゃ、入るよ」
光くんがまとまらない頭でそんなことを考えているのにもかまわず、西川はシャワールームに入ってきます。
女装子光くん(10)


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