耽美画報
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地獄の美囚 

4.身体検査(1)


涼子は奥の木の扉をノックすると、「入りなさい」という女の声が聞こえた。
(女医さんかしら……)
 かすかに安堵のため息をついた涼子だったが、部屋に入ったとたんその僅かな希望は忽ち微塵に打ち砕かれた。
 白衣を着て座っているのは薄い金髪をべったりと頭に貼りつけ、好色そうなニヤニヤ笑いを浮かべた白人の中年男であり、彼が身体検査を担当する医師だと言 うことは疑いようもなかった。
 医師は涼子を見るなり、「ほお、こいつは別嬪さんじゃないか。今日はついているぞ」と露骨な悦びの声を上げ、涼子のノックに答えた看護婦の冷たい視線を 浴びた。
 それにしても被験者の女性の羞恥心と屈辱感をことさらに大きくしようというA国当局のやり口に、涼子は怒りを抑えることが出来なかった。また、同じ医師 によって娘の美歩もまた検査を受けることになるのかと思うと、暗澹とした気持ちになるのだった。
(あなた……早く、早く美歩と私を助けに来て……)
 涼子は心の中で夫の啓治に呼びかけた。啓治には予めフライトの時間は知らせてあり、到着次第連絡をすれば、啓治の運転手が空港まで車で迎えに来ることに なっている。いつまでも涼子からの連絡がないことに啓治が不審に思い動き出すまで、あとどれほどの時間がかかるのだろう。1時間だろうか、2時間だろう か……。
 とにかく啓治が助けに来てくれるまで、何とか持ちこたえなければならない。既に娘の美歩は罪人のように空港中を引き回され、警備員の男達の前で下着姿に されると言う屈辱を味わっているのだ。これ以上、愛しい娘が心に傷を負うような事態は何とかして避けなければ――。
「裸になりなさい」
 看護婦が無表情に涼子に命じる。
 もはやためらっても無駄である。ここで逆らうと続いて身体検査を受ける美歩がどんな目に遭うか分からない。出来るだけこの医師と看護婦の心証を良くし、 かつ、時間を引き延ばさないと――。
 涼子は手を後ろに回してブラのホックを外し、脱衣篭に入れた。ブラジャーに押さえられていた涼子の白い乳房がゴムマリのようにブルンと飛び出てくる。次 に涼子は片手で胸を覆い、医師たちに尻を向け、薄いブルーのパンティを引き下ろす。涼子の臀部は意外に大きく張っているが形は良く上向き加減で、白い肌に は沁み一つ見当たらない。
「こちらを向くのよ」
 とうとう全裸になった涼子は指示に従い、医師と看護婦の方に向き直る。
「手は両脇に垂らし、気をつけの姿勢をとるのよ」
 涼子は口惜しさをぐっとかみ殺し、乳房と陰部を隠した両手を下ろす。
「……ほう」
 美しい年増女のストリップを楽しんだ医師は、涼子の全裸の正面像を見て感嘆の声を上げる。
 涼子の乳房はさほど大きくはないが、胸筋が十分に発達しているせいか年齢の割にほとんど垂れておらず、弾力のある丸く美しい形を保っている。乳首はさす がにやや色素は沈着しているものの、濃いめのピンクといったところである。
 下腹部はふっくらと脂がのっており、腰部から太腿にかけての曲線は成熟した女の艶美さをたたえている。股間に密生した陰毛は烏の濡れ羽色といった鮮やか な黒で、まるで少女のような清純な面影を残した白い肌とのコントラストが妙にアンバランスな色気を見せているのだ。
「こりゃあいい女だ………」
 この空港で毎日のように麻薬密輸入者や不法入国者の検査を行ってきたこの医師にとっても、久しぶりに見るほどの美しい女体だった。
「素晴らしい。これで37歳か………とても信じられん。日本という国はまったく神秘の国だな……」
「ドクター」
 看護婦が、ポカンと口を開けたまま涼子の裸身に見とれてブツブツ呟いている医師に声をかけると、医師は慌てて検査表を取りだし問診を始めた。
 医師は涼子の名前、年齢を確認するとまず看護婦に身長、体重を計らせ、過去の病歴、出産経験、妊娠の有無などを次々に尋ね、検査表にてきぱきと書き入れ ていった。
(これで所定の儀式は終わりだ。後はお楽しみの時間だ)
 医師はニヤリと笑い、看護婦に目配せをした。
「立って」
 看護婦は相変わらず無表情のまま涼子に命じると、床に白ペンキで描かれた二つの足形を示した。
「両足をこの足形の位置に置くのよ」
「えっ?」
 涼子は看護婦のその指示に激しい羞恥と当惑を覚えた。二つの足形の間隔はおよそ1メートルも離れている。涼子は全裸のまま両足を堂々と拡げた姿を男性医 師の前に晒さなければならない。そして自分を見舞っている運命はこの後、確実に娘の美歩を襲うこととなるのだ。
「何をしているのっ、早くするのよ」
 涼子はぐっと口惜しさを噛みしめながら、看護婦の指示に従った。
 スラリと伸びた2本の下肢は徐々に開いていき、白く滑らかな内腿が露になっていく。涼子は堅く目を閉じ、汚辱感に腰部をブルブルと小刻みに慄わせなが ら、あられもない姿を晒していった。
 医師は淫らな笑みを隠そうともせず、薄い手袋をはめた右手を涼子の股間に伸ばす。
「あっ」
 涼子は医師の指先が繊毛をかき分け、ぴったりと閉じた陰裂を撫で上げるのを感じ、小さな悲鳴を上げた。
「――い、嫌っ。どうしてこんなこと……」
 涼子は双臀を振って医師の指先を避けようとする。
「麻薬の密輸犯というのは、とんでもないところに隠し持っているもんだ。特に女は男よりも隠し場所が多いからね。こないだ検査した女は膣の中にたんまりと 隠していたんだ……」
「わ、私は密輸入犯じゃあありません」
「それじゃあ、娘の単独犯かな? あんたの検査を中断して、娘の方を先にじっくりと調べることとするか」
「――い、嫌っ、そ、それは駄目っ、ううっ」
「それじゃあ、ぶつくさ言わずにおとなしく検査を受けるんだ」
「ああっ」
 医師の指先が秘奥に侵入すると、涼子はくぐもったような呻き声を上げた。
「あっ、あっ、ううっ、ああっ……」
 医師は実に長い時間をかけて涼子の膣奥をまさぐっている。涼子は両手を頭の後ろに組まされ、両目を堅く閉じて屈辱に耐えていたが、夫の単身赴任生活によ り長い間空閨を保っていた成熟した肉体の、最も敏感な箇所を延々となぶられ、次第に涼子の媚肉は潤みを帯びてくるのを留めることが出来なかった。
 途中から医師は手袋を脱ぎ、素手で直接涼子の肉襞のからみつくような感触を楽しみだした。涼子の秘所の最奥部から溢れ出す樹液は、既に医師の指先をびっ しょりと濡らしているのだ。
 ようやく長いいたぶりが終わり、気息奄々となっている涼子に看護婦が新しい命令を下す。
「次は後ろ向きになって、手を床に着くのよ」
「も、もう許して………」
 涼子は両目に涙を溜め、うらめしげに医師と看護婦を見つめる。
「よがり液まで垂らしながら、今更格好をつけるんじゃあないよっ。こっちは穴という穴を全部検査しないと終わらないんだ! さっさとおしっ」
 看護婦は涼子のむっちりと肉の実った双臀をパシリと叩いた。
「ひっ」
 幼女のように尻を打たれた涼子は、屈辱よりも驚きが先に立ち、小さく悲鳴を上げる。看護婦にせきたてられ、涼子は上体を倒し床に手を突いた。
「ほう……」
 涼子は女としてこれほど恥ずかしいことはないほどの極端な姿勢をとらされていた。後ろ向きの姿勢で四つん這いになり、膝を伸ばして尻を高々と上げた涼子 はその秘所だけでなく双臀の狭間に隠された菫色の肛門まで、逃げも隠れもならずといった風情で医師の前にさらけ出しているのだ。
 医師はこのうえもなく幸福感に満ちた表情で、涼子の双臀にぐいと手をかけると思いきり左右に引き裂いた。
「あ、ああっ」
 看護婦がアルコールを含ませた脱脂綿で涼子の肛門を念入りに清浄する。アルコールが蒸発していくスーッとした感覚が涼子を新たな恐怖へと追い込んでい く。
「な、何をするの………」
 医師は小刻みに慄わせる涼子の腰部をしっかりと押さえると、その鼻面を極端なまでに開かれた涼子の双臀の狭間に近づける。そしてヒクヒクとその部分だけ が別の生き物であるかのように蠢く涼子の肛門を、息を吹きかけんばかりに覗き込むのだ。
「いい尻の穴だ……」
 医師は陶酔したように呟くと蛇のように舌を出し、なんと涼子の肛門をペロリと嘗め上げた。
「い、嫌ああっ!」
 涼子の絶叫が検査室にこだました。